雛人形の種類には大きく分けて2つあります。
衣裳着(いしょうぎ)人形と木目込(きめこみ)人形です。
一番巷で目にして最も一般的なのが衣裳着人形。
これは仕立て上げた着物を着せ付けて作っ
た人形です。
木目込人形は木型の溝に沿って裂を貼り
込んだ人形です。
最近はこの木目込み人形を購入される方が
とても増えてきているそうですね。
子供のための物というより年配の方が自分
のためにインテリアとして購入される場合
も多いそうです。
その他では一刀彫、焼物や陶器など。
いずれも季節のインテリアとして人気のようです。
雛人形の飾り方の種類
雛人形の飾り方は一般的に3つ。
親王飾り
女雛男雛の親王さまだけの飾り方。
女雛は十二単衣を着ています。
三段飾り(五人飾り)
親王様に三人官女を加えた段飾り。
二段目は内裏様に仕えてお世話をする侍女
の三人官女。
お行儀や和歌・漢文等教養がある侍女です。
七段飾り(十五人飾り)
人形が15人揃った段飾り。
一段目・・・親王
二段目・・・三人官女
三段目・・・五人囃子
四段目・・・随臣
五段目・・・仕丁
三段目の五人囃子(ごにんばやし)は
楽器を持ち演奏や謡を披露します。
四段目の随臣は右大臣・左大臣で御殿
をお守りします。
五段目の仕丁(じちょう)は御所の雑用をする従者。
最近は雛人形も住宅事情に合わせて
コンパクトなものが人気です。
七段飾りを自宅に飾るのはスペースも必要
ですし収納も大変です。
一つ一つのお人形や管理も手間です。
しかし、七段飾りの圧倒的な壮麗さは他の
追従を許しません。
何事も簡素化コンパクト化が進んでいますが
スペースと時間とお金に余裕があれば七段飾
りも日本の文化として後世へ伝えたいものの
一つですね。